インフルエンザに感染すると、子供の場合まれにインフルエンザ脳症を起こす事があります。脳症は、突然の高熱に始まり、1〜2日以内にうとうととした眠りから意識混濁した深い眠りにいたるさまざまな程度の意識障害を呈し、多くの場合はけいれんを伴いますが短期間で死亡したり、後遺症をのこしたりする恐ろしい合併症です。幼児を中心として、毎年約100〜500人の発症、その10〜30%が死亡、同数程度の後遺症患者が出ていると推測されています。又、また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあります。このため、昨年から今年の春まで世界でパンデミックとなった新型H1N1インフルエンザのワクチン接種が間に合わないことにより、「肺炎球菌ワクチンが多く接種されました。肺炎球菌ワクチンはすべての肺炎に有効ということではないのですが、80種類以上の型の肺炎球菌の中、23種類に対して免疫をつけることができます。この免疫力とは、すべての肺炎球菌による肺炎の8割ぐらいに有効であり、肺炎球菌ワクチンをインフルエンザワクチンと併用することで、より効果的に予防することが望めます。
インフルエンザにはAソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)、B型3種類の混合ワクチンがあり、このうちのどの型が流行しても効果がありますが、ワクチンを接種しても100%予防できるわけではありません。健康な成人では70〜90%の効果がありますが、高齢者や幼児など、ワクチンを接種しても感染する場合があります。しかし、この場合でもワクチン接種により比較的軽い症状になる可能性が高く、また、ワクチン接種は高齢者の死亡の危険を約80%減らすなど、重症化を 防止する効果もあります。
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