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歴史に学ぶ感染症対策

2025年3月26日

2020年~2023年までコロナウイルス感染症(COVID-19)が全世界に猛威を振るい2020年以降から2023年5月迄の全期間について厚生労働省が集計したデータによると感染者の死亡者は74000人以上となっています。人類にとって初となる新型のウイルスは今までの歴史上でも多く、抗体を持たないウイルスに関しての脅威は人類滅亡要因の1つでもあると言われているように、コロナウイルス感染症は近年でも類を見ない世界の大きな変動があったと思います。

感染症の歴史

ミシェル・セラ「マルセイユのペスト」(1720年)の一部分

17世紀の中世ヨーロッパでペストが流行し、その後、梅毒・天然痘、20世紀には コレラ・チフス「発疹チフス・腸チフス・パラチフス」等が流行っており多くの死者が出ています。日本国内でも江戸時代に梅毒や天然痘、コレラ等が流行っていた記録があります。更にスペイン風邪、戦後の日本では食糧難があり栄養不足というリスクも加わり結核で命を落す人も多くいました。2002~2003年のSARS感染は中国発祥の感染症であり、日本国内でパンデミックとはなりませんでしたが、国際的にダメージがありました。2008年MARSの感染、その翌年の新型インフルエンザ(ブタ)、そして2019年中国武漢発生の新型コロナウイルスが感染拡大となったのです。
MARSとはコロナウイルスなのですが、比較的感染力も弱く、感染した場合の症状も風邪と似た症状の為、ワクチンや治療薬を研究するまでもなく対処療法での治療となりました。しかし、この時にワクチンや治療薬を開発していれば2020年からのコロナウイルス感染症もここまでのパンデミックではなかったとも言われています。人類へのダメージはウイルスの性質により大幅に異なりますが、コロナウイルス感染が始まる前より検査機関等で懸念されていた鳥インフルエンザA(H5N1)がパンデミックとなった場合、コロナどころではない猛威を振るうと言われています。コロナ禍では多くのウイルスの情報が日々報道されていましたが、ウイルスは自身がより安定して生息できるように常に進化をしている為、動物からヒト、ヒトからヒトの感染を遂げ、生息しにくい環境となった場合は型を変えます。例えば感染者が抗体のあるワクチンや投薬等を使っている場合でも何とかして生存し続けてたいウイルスはそれらを潜り抜ける為に型を変化させ生存しようとする力を持っています。そうなると、予防薬やワクチンすらも効果がなくなり、変化したウイルスに対抗できる為の新たな投薬やワクチンを開発しなければならないのです。毎年インフルエンザのワクチンを接種する方も多くいると思いますが、そのワクチンは毎回同じものではなく、医薬品業界の研究により進化したインフルエンザに対抗できるワクチンが常に研究されているのです。私達人類の最大の脅威の1つとなるウィルスですが、昔はおおよそ100年スパンで新型ウイルスが発症されてきていましたが、現代のグローバル化され、多様化された社会においてその発症スパンは大幅に変化し短くなってきていると考えられています。次にどのようなウイルスが新型となるのか未知のものではありますが、 過去から学び感染症の性質を理解することが今後の為に大切です。

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