FSSC22000は、Food Safety System Certification 22000の略であり、食品製造組織に向けた食品安全システムの規格です。
EU食品・飲料産業連合(CIAA)の支援の元、FFSC (Foundation for Food Safety Certification)によって開発されました。FSSC22000は、2010年2月、食品小売業界が中心となり2005年に設立された非営利団体、国際食品安全イニシアチブ(GFSI:
Global Food Safety Initiative)により、食品安全の認証スキームの一つとして承認されました。 GFSI承認の規格は世界の著名な食品製造メーカー、総合スーパーや小売業といった組織によってサプライチェーンマネジメントの指針として採用されています。
ISO22000とISO22002という国際標準化機構が発行しているISO規格とFSSC22000の追加要求事項を組み合わせてFSSC22000というISOではない別の国際規格の認証が可能であるところが一般にはわかりにくいところです。導入で注意が必要な点はISO22000の確実な構築を基本とし、FSSC22000追加要求事項の正しい解釈と前提条件プログラムの適切性だといえます。
現在の国内食品市場において、FSSC22000の知名度から必要性を感じている食品関連企業はわずかであろうと推測されます。しかし、世界的な動きではISO22000からGFSIの承認している規格であるFSSC22000に移行しつつあります。GFSIの目的からすると前提条件プログラムの明確化による食品安全の確保と、取引先監査の削減や認証規格数のスリム化など直接的利益に繋がる部分が多いことなどが採用の要素となっていることや、GFSIのメンバーが国際的な流通大手や食品大手が多いことも取引先要求になっていることもあります。
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