対訳 第三版 FSSC22000
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FSSC22000第三版の翻訳版が2015年2月発刊されました。食品安全に関してのグローバル化において、GFSIが認定している規格の一つであるFSSC(Food Safety System Certification)22000:2010が、今、国際的に非常に注目されております。この規格は、ISO22000:2005及びBSI-PAS 220:2008(ISO22002-1:2009)をベースにしたもので、世界の大手流通業者が積極的に採用しています。 本書は、この規格のオーナーであるFFSC(Foundation for Food Safety Certification)の許可の下、FSSC22000について『認証を必要とする組織のための要求事項』『認証機関に関する要求事項と規制』『認定を提供するための要求事項及び規則』『利害関係者の委員会(BOARD)のための規則』について対訳形式で掲載。 FSSC22000に関心のある企業、認証機関などに不可欠の1冊です。
食品流通安全研究会 会長 日佐和夫
今回のロンドン会議では、世界45カ国700名以上が出席50カ国以上の参加があり、これらの主導による認証システムが、バイイングパワーによる認証にならないかという懸念、審査員の力量や食品安全という審査視点の不安がある。しかし、FSSC22000はISOに基づく規格(規格要求事項)であることから規格そのものの問題よりもこれらの運用上の問題(顧客・取引先要求事項)であり、わが国において、FSSCがGFSIの掲げる世界食品安全文化(Critical
Limits:許容限界の評価)に注目しながら、また、各国の食文化などを重視した運用をされることを認定機関及び認定機関の審査員に期待したい。 今回、このような契機あるいは思いの中で、国立保健医療科学院国際協力研究部上席主任研究官の豊福肇先生に翻訳をお願いし、快く引き受けていただいた。また、ISO(QMS/EMS/FSMS:品質/環境/食品安全)分野において新進気鋭であり、経験も豊富で中小企業のISO22000認証審査も数多く手がけられ、また、東京海洋大学大学院食品流通安全管理専攻において、食品マネジメントシステム論(ISO22000食品安全マネジメントシステム審査員/主任審査員トレーニング5日間コース)の非常勤講師をしていただいているエコア株式会社代表取締役の宮澤公栄先生に監訳をお願いした次第である。豊福先生、宮澤先生には、ご多忙中にもかかわらず、快くお引き受け下さり、改めて感謝を申し上げます。
(一部抜粋)
解説 FSSC22000規格解釈へのポイント・著者: |
ISO22000、ISO/TS22002-1、FSSC追加要求事項までFSSC22000構築のポイント・ノウハウを豊富な現場経験を交えて解説!
第1章 FSSC22000スキーム解説 FSSC22000への注目/FSSC22000概要/FSSC22000第1部の解説/FSSC22000第2部の解説
第2章 ISO22000規格要求事項の解説 序文/適用範囲/引用規格/用語及び定義/食品安全マネジメントシステム/経営者の責任/資源の運用管理/安全な製品の計画及び実現/食品安全マネジメントシステムの妥当性確認、検証及び改善
第3章 ISO/TS22002-1(技術仕様書)の解説 〜前提条件プログラム(PRP)の構築ポイント〜 序文/適用範囲/引用規格/用語及び定義/建物の構造と配置/施設及び作業区域の配置/ユーティリティ:空気、水、エネルギー/廃棄物処理/装置の適切性、清掃、洗浄及び保守/購入材料の管理(マネジメント)/交差汚染の予防手段/清掃・洗浄及び殺菌・消毒/有害生物の防除(ペストコントロール)/要員の衛生及び従業員のための施設/手直し/製品リコール手順/倉庫保管/製品情報及び消費者の認識/食品防御、バイオビジランス及びバイオテロリズム/FSSC22000追加要求のポイント