ゴキブリは動物分類上、直翅目ゴキブリ亜目に属する昆虫で、一般的に熱帯、亜熱帯に多く、湿帯にも見られます。種類は4000種、日本では約20種が知られています。日本で衛生害虫とされる住家性の種類は一般的なチャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリの他にワモンゴキブリ、トビイロゴキブリがいます。
全世界の湿熱帯に広く分布して、日本でも全土に分布し、ビル、飲食店などに多く生息しています。一般家庭にはあまりいません。成虫は1.5cmと他のゴキブリに比べて小さく、細長い小判型をしておりあまり艶のない黄褐色で、メスは卵の袋を腹に持ったまま動き、袋が落ちると同時に40~50の幼虫が一斉にふ化することが他のゴキブリと違うところです。幼虫は8回の脱皮で成虫となり、夏の気温なら、2~3ヶ月成虫になり、3~4ヶ月の寿命です。
成虫の体長は4~5cmで、光沢のある黒褐色です。幼虫は赤褐色のため、よく成虫と別種と間違えられることがあります。主に関東地方以南の一般家庭に住みつき、南に行くほど多くなります。一回に20~25の卵を産み1~2ヶ月でふ化し、13~18回の脱皮を繰り返し、1年かかって成虫となります。一般家庭の台所はもちろん、便所の浄化槽等にも営巣し、人糞まで食べます。
オスはクロゴキブリに似ています。クロゴキブリよりやや小ぶりで、2.5~3cmの体長です。メスはずんぐりとして羽が短く、腹の下半身がでています。唯一日本に土着していた種類で、関東地方を中心に、最近は北海道まで住み着くようになってきました。
以上のことからハエや、蚊同様の衛生害虫とされています。ゴキブリを退治する為には、夜間のゴミの放置、食品の密封管理、ゴキブリの繁殖しやすい場所の清掃をマメにするなどの、入りこませず、万が一侵入しても生息させない環境作りが基本です。
ゴキブリ駆除方法としては、粘着シート等で物理的に捕らえる機械的駆除法はほとんど効果がなく、駆除の主流は殺虫剤による化学的駆除法で残留処理法と、直接処理法が効果的です。駆除の前には生息調査を行い生息場所や通路になりそうなローチスポット(ゴキブリの排泄物や、吐物で汚れていて、独特な悪臭のある場所)を見つけます。これにより、生息数の概略も把握できます。エコアでは、場所や状況に合わせた効果的な駆除を行います。お気軽にご相談ください。
生息しているゴキブリ自体に殺虫剤を噴霧し、駆除します。
行動範囲を予測し、殺虫剤をあらかじめ撒いておく方法です。足や皮膚に薬品が付着し、体内に侵入し、経皮中毒により殺します。短時間接触効果および散布面での残効性が大きく、数ヶ月は効果が持続します。しかし、一度全滅させてもやがてまた回復してくるので、定期的な駆除が必要となります。